30代から体質が変わったと感じることはありませんか？

40代になると更年期を意識する女性が増えはじめ、様々な体質の変化にも敏感になりがちです。

更年期のことについてあらかじめ知って備えておけば、年齢を重ねることを怖がる必要はありません。

今回は女性自身も知らなかった更年期の症状と、パートナーにも知って欲しい女性の身体のことについてご紹介します。

 

こんな症状があったら更年期？

40代を過ぎると「コレって更年期なの？」と疑問に思うことがありませんか？

私たちの身体は年齢とともに変化するので、更年期のサインを見逃さないようにしたいですね。

 

日常生活編

20代や30代の頃よりも頭痛や肩こりに悩まされたり、季節に関係なく手足の冷えを感じることが多くなります。

女性ホルモンの分泌バランスが崩れることで自律神経に影響が及ぶと、急な発汗やのぼせが起こり、気温が高くなくても自分だけ汗が吹き出てしまい恥ずかしい気持ちになることもあります。

 

お肌の調子編

40代を越えると汗腺の機能が著しく低下します。

全身の油分を保つことが出来なくなり乾燥しやすくなるため、肌のカサつきや髪のパサつき、肌トラブルなどが多くなります。

肌の瑞々しさや弾力を保つコラーゲンが生成されなくなっていくので、紫外線を浴びると顔のシミやたるみができやすくなります。

 

心の状態編

自律神経の乱れによって交感神経と副交感神経のスイッチが鈍くなります。

ストレスの発散が上手くできなくなったり、睡眠障害を起こすと精神的に不安定になることが増えるので、イライラや不安感が強くなってしまいます。

気分のムラが激しくなり、小さなことで激怒して周囲の人々を困惑させてしまうこともあります。

 

更年期ってどうして起こるの？

年齢を重ねると更年期ってどうして起こるのでしょう。

人によって更年期に起こる症状や重さは様々です。

 

女性ホルモンの減少

女性は初潮で女性ホルモンが増加し始めて、閉経で減少し始めます。

女性のホルモンには二つあり、ひとつは卵巣ホルモン「エストロゲン」と黄体ホルモン「プロゲステロン」です。

このふたつのホルモンが正常に働くことによって女性の身体は妊娠の準備をしたり、毎月決まった周期で生理が起こります。

40代を過ぎると女性ホルモンの分泌が鈍くなったり、徐々に分泌出来なくなってくるため、やがて閉経を迎え更年期に突入します。

 

ストレスや無理をして症状が悪化することも!?

女性の身体にとって女性ホルモンが減少したり、分泌されなくなることは大きな身体の変化です。

女性ホルモンが分泌されなくなると、今まで体内で出来ていたことが出来なくなったり、見た目や生活習慣の変化に苦しむことがあります。

日本では女性の更年期が社会的に病気と思われていないこともあり、我慢をしながら今まで通りの仕事や生活を送っている女性が多くいます。

身体が辛くても上司が男性だと、更年期の辛さが理解されず休暇がとりにくい場合や、パートナーの理解がなく家事や育児を怠けていると思われることも少なくありません。

こういったストレスと理解されない女性特有の健康課題が、女性の間だけでなく社会的な問題になっています。

 

更年期の不調と上手く付き合っていくために

更年期症状は誰にでも起こり得ることです。

いざ更年期になったときに、不安にならずに生活するためにも今から準備をしておきましょう。

 

適度な運動

更年期症状に肩こりや手足の冷えなどがあります。

これは、血液の循環が悪くなることで引き起こされる症状です。

適度な運動を習慣化することで、血行不良を改善し基礎代謝を上げることができます。

運動は症状が気になる時にだけに行うのではなく、簡単な運動を毎日コツコツと続ける方が効率が良いです。

 

食事バランス

自分の肌や髪の状態を見ると、栄養が足りているのかバランスが崩れていないかが良く分かります。

肌に艶が無かったり、髪がパサついているときは食事を見直すサインです。

年齢を重ねると過度なダイエットは栄養不足に繋がるので、食事量を減らすよりも食事のバランスに重点を置きましょう。

赤身のお肉や魚、卵、チーズ、豆腐などのタンパク質を始め、ビタミンや食物繊維を多く摂り、炭水化物は控えめにしてみましょう。

 

更年期のよくある疑問

更年期のこと、女性自身も知らないことが多くあります。

これを機に更年期について知っておきましょう。

 

「更年期症状」と「更年期障害」は違う？

よく更年期に関する悩みに「更年期症状」や「更年期障害」などの言葉が出てきますが、この違いをご存知ですか？

更年期とは年齢を重ねたら起こる不調をもとに、なんとなく実感することだと思っている人が多いのですが、実は閉経を迎える前後数年間のことをいいます。

つまり、閉経という明らかな現象によって、身体がバランスを崩して心身の不調が起こることを「更年期症状」と言います。

「更年期障害」とは、「更年期症状」を感じることだけではなく、症状が辛くて日常生活が困難になるほどの心身の不調のことをいいます。

 

更年期って終わりがくるもの？

更年期は閉経をきっかけに心身のバランスを崩してしまうことですが、この崩れたバランスは待っていても元に戻ることはなく、そのままエンジンを止めた状態で落ち着いてきます。

現代は100歳まで生きられる時代となってきたため、更年期が終わってからの人生も大切です。

人生の半分は更年期を明けて過ごすことも多くなるため、これからも仕事や恋愛などの人生を楽しむためにも更年期に負けない身体をつくっていくことが大切です。

 

まとめ

更年期のことについて知り、日々のケアを続けていると、いざ更年期になったとき慌てず身体のことを考えながら無理なくスケジュールが立てられるようになります。

これからの人生を更年期で諦めないためにも、社会的理解と支援を活用して女性が活躍し続ける環境が必要になってきます。

さらに、パートナーの理解と支えがあったら更に心強いですよね。

更年期を女性の年齢を意識するサインだけと思わずに、年齢の変化によって人生を楽しんでいけるようにしていきましょう。