幹細胞治療を行うためには
幹細胞治療を行うためには、厚生労働省が認めた特定認定再生医療等委員会による審査が必要です。
実施するクリニックの管理体制や、細胞の採取環境など様々な面で審査がなされ、
適切と判断されて初めて幹細胞の治療をおこなうことができます。
幹細胞を全身に投与すると、身体の中の損傷・老化した部位に幹細胞が集まり、
必要な細胞へと変化して患部の修復・再生をします。
また、お顔のシワ、たるみなどの気になる箇所に局所投与すると、
全身と同様に、幹細胞が不足している細胞へと変化し、肌の細胞を活性化します。
シワやたるみなどのエイジングサインや、乾燥、肌荒れなど様々な肌悩みにアプローチします。
こんなお悩みをお持ちの方に
- お肌全体の若返りを希望
- 健康で長生きしたい
- お肌にハリ・ツヤを出したい
- たるみ
- シワ・ちりめんジワ
幹細胞について
人間の身体は、37兆個の細胞から構成されており、これらは元々は一つの受精卵から発生しています。
幹細胞は、身体の細胞分裂によって皮膚や心臓などの組織や臓器に分化していきます。一方で、多くの細胞には寿命がありますが、幹細胞は未分化細胞であり、怪我をしてかさぶたが剥がれ落ちた場合でも、その下に新しい皮膚があるのは、幹細胞が新しい細胞を補充するからです。
幹細胞は、完全に分化した細胞とは異なり、自己複製能(同じ幹細胞を増やす能力)と多分化能(異なる種類の細胞に分化する能力)を持つ特殊な細胞です。現在、再生医療の分野で注目されている幹細胞は、胚性幹細胞(ES細胞)、成体幹細胞、iPS細胞の3種類があります。
ES細胞
ES細胞やiPS細胞は、胚体外の組織を除くほぼ全ての細胞に分化することができる多能性幹細胞です。しかしながら、ES細胞は受精卵から一部を取り出して作られるため、倫理的な問題が存在し、再生医療への応用には慎重になる必要があります。
iPS細胞
iPS細胞は、特定の遺伝子を導入することによって誘導された細胞です。ES細胞と同様の機能を持ちますが、自分自身の細胞から作られる点が異なります。再生医療や創薬など、幅広い分野で期待されていますが、発がんのリスクなど、課題が依然として存在します。
成体幹細胞(体性幹細胞・組織幹細胞)
ES細胞やiPS細胞は人工的に作られた細胞であり、一方、成体幹細胞は私たちの身体の中に存在し、実際に機能しています。成体幹細胞は特定の細胞にしか分化できませんが、発がんや免疫拒絶のリスクが低いため、国内外で臨床応用が進んでいます。間葉系幹細胞は、骨髄由来のもの、臍帯由来のもの、脂肪由来のものなどがあります。ベル美容外科クリニックでは、患者さん自身の脂肪細胞を用いた自家脂肪由来幹細胞治療を行っています。
脂肪幹細胞とは
ヒト脂肪由来幹細胞(脂肪幹細胞)は、間葉系幹細胞の一つであり、体内で常に活動している幹細胞です。脂肪組織だけでなく、骨や軟骨、血管を作る細胞に分化する能力を持っています。
脂肪幹細胞のメリット
採取時の痛みが少ない
従来、幹細胞治療の主流であった骨髄幹細胞移植は、採取時の痛みが大きく、また一度に採取できる量が限られることが課題となっていました。一方、脂肪幹細胞の場合は、脂肪組織が身体の表面近くに分布しているため、採取が容易であり、場合によっては多量の採取も可能であるため、患者にかかる負担が少ない方法と言えます。
拒絶反応・倫理問題が無い
自己由来の脂肪幹細胞は移植しても拒絶反応が起こりにくく、またES細胞のような倫理的な問題もありません。
傷跡が目立たない
美容外科クリニックで脂肪幹細胞採取をする大きなメリットは、脂肪を採取した傷跡が目立たないことです。美容目的で行う『脂肪吸引』は身体の目立たない部位を切開し、カニューレと呼ばれる専用の細い金属管を挿入して脂肪を吸い上げます。このような美容を扱うクリニックで脂肪採取を行うことで、見た目の美しさを保ったまま幹細胞治療を受けていただくことができます。ベル美容外科クリニックでは、脂肪吸引を得意とする経験豊富な医師が担当いたします。患者様の負担を軽減し、跡が目立たないように配慮して施術を行いますので、ご安心ください。
幹細胞培養上清液について
幹細胞を培養し、取り除いた後に残る液体部分を抽出したものを上清液と呼びます。上清液には、組織の修復などに関与するサイトカイン(成長因子)やエクソソーム、タンパク質などの有効成分が含まれています。
培養上清液に含まれる主な成長因子
EGF(上皮増殖因子)
皮膚のターンオーバーを促進し、色素沈着やくすみを改善
IGF-1(インスリン様増殖成長因子)
コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の増殖
bFGF(塩基性繊維芽細胞増殖因子)
コラーゲン分泌作用のある線維芽細胞の増殖を促進
PDGF(血小板由来成長因子)
損傷した皮膚細胞の再生促進、育毛促進
TGF-α(トランスフォーミング成長因子)
コラーゲン・エラスチンの構造を強化
VEGF(血管内皮細胞増殖因子)
新生細胞を生産し、シワ・肌質を改善
幹細胞治療の流れ
1カウンセリング
カウンセラーによるカウンセリングと医師による診察を行います。
2血液・感染症検査
海外から来られる患者様は、日本入国前に自国で健康診断を受ける必要があります。
3脂肪(幹細胞)採取
おへその左右を3mmほど切ります。
4培養
初期培養で幹細胞を150万個に増やし、本培養で1〜2億個に増やします。
5投与
全身は静脈注射により投与します。局所注射は、水光注射を用いて行います。
6経過観察
術後の経過や患者様のご希望についてお伺いし、今後の治療方針を決定いたします。
リスクと副作用
脂肪採取の手術について
- 施術期間
- 1日
- 施術回数
- 1日
- 施術時間
- 60分
- 飼養する麻酔
- 局所麻酔
脂肪採取の術後について
- 抜糸
- なし
- 圧迫
- 1週間は圧迫が必要(24時間)
- 入院
- 必要なし
- 食事制限
- 制限なし
- 飲酒
- 少量であれば翌日から可
- お化粧
- 制限なし
- 洗顔
- 制限なし
- シャワー
- 翌日から
- 入浴
- 4日間禁止
- 洗髪
- 制限なし
- 運動
- 1週間は激しい運動を控えてください
- マッサージ
- 施術部位のマッサージは控える
- 注意事項
- 患部を濡らす場合は1週間防水テープを使用する。
脂肪採取のダウンタイムや副作用※個人差があります
- 痛み
- 筋肉痛のような感覚がある
- 腫れ
- 約1週間程度
- 内出血
- まれに起こることがあります
- 赤み
- まれに起こることがあります
料金について
ベル美容外科クリニックでは、現金・デビッドカード・各種クレジットカードでのお支払いが可能です。分割払いをご希望される方には、医療ローンもご用意しておりますのでお気軽にご相談ください。
施術部位 | 価格(税込) |
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自己脂肪由来幹細胞治療 | 詳細は当社までお問い合わせ下さい。 |
ご質問・Zoom・無料カウンセリングを行っています。気軽にお問い合わせください。